※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
災害への備えとしてよく聞くのが「ローリングストック」です。非常食を特別にしまっておく方法と何が違い、どれくらいの量を、どんな食品で備えればいいのでしょうか。
この記事では、政府広報オンラインの「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」「災害に備えた家庭備蓄のポイント」などのページをもとに、ローリングストックについて5つのポイントで整理します。後半の、家でローリングストックを始めるときの準備は、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点で政府広報オンラインに掲載されている内容をもとにしています。あわせて、農林水産省の「家庭備蓄ポータル」と首相官邸の「災害が起きる前にできること」も参照しています。家族の人数や体調によって必要な量は変わります。
ローリングストックとは
蓄える・食べる・補充する
政府広報オンラインでは、蓄える→食べる→補充することを繰り返しながら、常に一定量の食品を備蓄する方法をローリングストックと説明しています。
普段の食品を少し多めに
ふだん食べているカップめんや缶詰、インスタント味噌汁などを少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費し、食べたらその分を買い足すだけと紹介されています。
特別な置き場がいらない
政府広報オンラインのラジオ番組の記事では、普段の買い物でちょっと多めに買ったり、使ったら買い足すだけなので手間がかからず、災害時専用の食品置き場を設ける必要もないと説明されています。自然と賞味期限を確かめる習慣が付く点にも触れられています。
| 段階 | 政府広報オンラインの説明 |
|---|---|
| 蓄える | ふだん食べている食材を多めに買う |
| 食べる | ふだんの食事で食べる |
| 補充する | 食べたら買い足す |
ローリングストック 5つのポイント
1. 食品は最低3日分から1週間分
政府広報オンラインでは、最低でも3日分、できれば1週間分くらいの食品を家庭で備蓄しておくことが重要とされています。過去の例では、災害発生からライフラインの復旧まで1週間以上かかるケースがほとんどと説明されています。
2. 水は1人1日3L程度
水は、飲料水と調理用水として1人1日おおよそ3L程度必要とされています。湯せんや食器を洗う水は別に必要と注記されています。
3. カセットボンベは1人1週間で約6本
熱源も必需品とされ、カセットボンベは1人で1週間当たり約6本必要と書かれています。
4. 栄養バランスを考える
災害直後は炭水化物ばかりになりがちで、栄養バランスが崩れると体調不良になる可能性があると説明されています。たんぱく質をとれる缶詰や、日持ちする野菜などを備えるよう紹介されています。
5. 配慮が必要な人は最低2週間分
乳幼児や高齢者、食べる機能が弱くなった人、慢性疾患の人、食物アレルギーの人などの食品は、少なくとも2週間分の備蓄が必要とされています。
5つのポイント早見表
| ポイント | 政府広報オンラインの案内 |
|---|---|
| 食品は最低3日分から1週間分 | 最低3日分、できれば1週間分 |
| 水は1人1日3L程度 | 1人1日3L程度(洗い物の水は別) |
| カセットボンベは1人1週間で約6本 | 1人1週間で約6本 |
| 栄養バランスを考える | 主食・主菜・副菜をそろえる |
| 配慮が必要な人は最低2週間分 | 少なくとも2週間分 |
大人2人・1週間分の例
必需品
政府広報オンラインでは、大人2人分・1週間分の家庭備蓄の例として、水2L×6本×4箱、カセットコンロとボンベ×12本が挙げられています。
主食
米2kg×2袋、カップ麺類×6個、パックご飯×6個、乾麺(そうめん300g×2袋、パスタ600g×2袋)が例として紹介されています。
主菜
肉・野菜・豆などの缶詰×18缶、牛丼の素やカレーの素などのレトルト食品×18個、パスタソースなどのレトルト食品×6個が挙げられています。
副菜と果物
梅干し、漬物、日持ちする野菜類、野菜の缶詰、野菜ジュース、りんごやみかんなど日持ちのする果物、果物の缶詰、ドライフルーツなどが紹介されています。
| 分類 | 大人2人・1週間分の例 |
|---|---|
| 水 | 2L×6本×4箱 |
| 熱源 | カセットコンロ、ボンベ×12本 |
| 主食 | 米2kg×2袋、カップ麺類×6個、パックご飯×6個、乾麺 |
| 主菜 | 缶詰×18缶、レトルト食品×18個+6個 |
主菜と副菜の選び方
たんぱく質は缶詰で
ツナ、サバ、イワシ、サンマなど魚介の缶詰や、コンビーフ、牛肉の大和煮、焼き鳥などの肉類の缶詰がすすめられています。肉や魚を使ったレトルト食品もすすめられています。
野菜不足に備える
野菜不足からビタミン、ミネラル、食物繊維などがとれず、便秘や口内炎などに悩んだという声もあると書かれています。じゃがいも、たまねぎ、かぼちゃなどの日持ちする野菜を多めに買い置きする方法が紹介されています。
乾物やフリーズドライ
ラジオ番組の記事では、のりやひじきといった乾物や、フリーズドライのみそ汁なども、ビタミンやミネラル、食物繊維を補えるものとして紹介されています。
調味料と菓子
その他として、みそ、しょうゆ、塩、砂糖などの調味料、インスタント味噌汁や即席スープ、あめ、羊羹、チョコレート、ビスケットなどの菓子・嗜好品も挙げられています。
水の備え方
水道水の保存
政府広報オンラインでは、水道水は塩素による消毒効果があり、3日程度は飲料水として使えると説明されています。保存するときは、清潔な容器に口いっぱい入れ、しっかりフタをして涼しい場所に置くよう書かれています。
2Lペットボトルなら何本?
ラジオ番組の記事では、1人1日およそ3Lとすると、1週間で2Lのペットボトルが11本は必要と紹介されています。4人家族なら、およそ44本になります。
生活用水も別に
首相官邸の「災害が起きる前にできること」では、飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要とされています。水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておくなどの備えが紹介されています。
| 人数 | 2Lペットボトルの目安(1週間) |
|---|---|
| 1人 | 約11本 |
| 2人 | 約22本 |
| 4人 | 約44本 |
熱源と温かい食事
水と熱源は必需品
政府広報オンラインでは、発災後はライフラインが停止する可能性があり、水とカセットコンロなどの熱源は必需品とされています。
お湯が沸かせると
カセットボンベがあれば、お湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたり、カップ麺などを食べられると説明されています。温かい食事は身体も温まり、緊張感や不安も和らげてくれると書かれています。
置き場所の悩み
ラジオ番組の記事では、水とカセットコンロ、カセットボンベを人数分備えるとなると、結構なスペースが必要になるという話も紹介されています。ローリングストックなら、買い置きのスペースを少し増やすだけで済むと説明されています。
ひとり暮らしの備え
単身者向けのガイド
農林水産省の家庭備蓄ポータルでは、ひとり暮らしの人向けに「災害時にそなえる食品ストックガイド~単身者向け」が公開されています。
見落としがちな備え
同じページでは、特に災害への備えを見落としがちなひとり暮らしの人のために、なぜ食品の家庭備蓄が必要なのか、どのように始めたらよいのか、収納の仕方などを紹介していると書かれています。
3日分の動画
農林水産省のページでは、実際に3日分の家庭備蓄をしてもらった動画「一人暮らしでもできる!3日分の家庭備蓄」も紹介されています。
配慮が必要な家族の備え
2週間分を目安に
災害時には、乳幼児や高齢者、かむことや飲み込むことが弱くなった人、慢性疾患の人、食物アレルギーの人などへの配慮が必要と説明されています。それぞれの状況にあわせ、少なくとも2週間分の備蓄が必要とされています。
手に入りにくい食品
東日本大震災では、鶏卵・牛乳・小麦を除去したアレルギー対応食品を、1か月以上入手できなかった人がいると紹介されています。
農林水産省のガイド
農林水産省の家庭備蓄ポータルでは、一般向けの「災害時に備えた食品ストックガイド」のほか、要配慮者向けや単身者向けのガイドも公開されています。
家でローリングストックを始めるときの準備
ここからは、政府広報オンラインの案内をもとにした、この記事の提案です。
今ある食品を数える
まず、家にあるカップめん、缶詰、レトルト食品、水を数えてみましょう。足りない分が見えると、次の買い物で少し多めに買う量を決めやすくなります。
置き場所を一か所にまとめる
食品をあちこちに置くと、古いものから食べる順番が分かりにくくなります。棚の一段や箱一つなど、置き場所を決めておくと補充もしやすくなります。
手前に古いもの
賞味期限の古いものを手前に、新しく買ったものを奥に置くと、ふだんの食事で自然に古いものから使えます。
買い足しをメモする
食べた分を買い足すのを忘れると、備蓄の量が少しずつ減ってしまいます。冷蔵庫の買い物メモに「補充」の欄を作っておくと、買い忘れを防ぎやすくなります。
家族の好みを入れる
ふだん食べないものを備えても、ローリングストックは回りにくくなります。家族が好きな缶詰やレトルトを選ぶと続けやすくなります。
よくある質問
非常食とローリングストックの違いは?
政府広報オンラインのラジオ番組の記事では、非常食だけでなく、日常で使用し災害時にも使えるものをローリングストックとしてバランスよく備えることが大事と説明されています。
食品は何日分あればいい?
最低でも3日分、できれば1週間分くらいが重要とされています。首相官邸のページでも、大規模災害発生時には1週間分の備蓄が望ましいとされています。
水道水をためておいてもいい?
水道水は3日程度は飲料水として使えると説明されています。清潔な容器に口いっぱい入れ、フタをして涼しい場所に置くよう書かれています。
カセットボンベは何本?
1人で1週間当たり約6本と紹介されています。
食品以外に何を備える?
首相官邸のページでは、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、携帯トイレ・簡易トイレ、カセットコンロなども備蓄の例として挙げられています。
ローリングストックは食べながら一定量を備える方法
ローリングストックは、ふだんの食品を少し多めに買い、古いものから食べて、食べた分を買い足す方法です。政府広報オンラインでは、食品は最低3日分、できれば1週間分、水は1人1日3L程度、カセットボンベは1人1週間で約6本が目安とされています。配慮が必要な家族の食品は、少なくとも2週間分を考えておきましょう。